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2006年9月11日 (月)

人魚姫

大阪で堀江、南船場の雑貨屋めぐりをしたときのこと。

チャルカでは、初めてカフェスペースを利用。
これまで、雑貨は何度か、けどここでゆっくり座るのは初めてだったので、
食事もお茶も楽しみ。
私が注文したのは「ごろっと野菜のスープ、バターバケット付き」
きゃべつ、たまねぎ、かぼちゃ、トマト、まいたけ、オクラなどの入った野菜のおいしさたっぷりのスープ。バケットのお皿には、にんじん、大根の甘酢漬け。
おいしくゆったり頂きました。

その後、欲しかったあのこやこのこを買って、数件の店をはしご。
その中で、堀江公園そばにある、UZUという雑貨屋さん。
作家さんのものも扱っているお店なのですが、
そこで釘付けになったのが数点のブックカバー。
青と黒で構成された影絵のような、繊細な表情で描かれた作品。
モチーフは童話。
そして、手にとって離せなくなってしまったのが、人魚姫をモチーフにした1点。
遭難した王子さまが海中に沈んでくるのを
人魚姫が浮上しつつ、助けに向かうというシーン。031021

あまりの美しさに、ついつい買ってしまいました。
店主さん?にお話を聞いたら、なんでも神戸在住の作家さん。
全て手書きだそうです。

私は童話の中でも人魚姫が一番好きです。
初めから「終わり」を予感させる、その悲しみが
叶わない想いが、それが何かわからなかった子どもの頃
ただもう、胸がざわざわとしたのを覚えています。

銀色夏生さんの詩に人魚を題材にしたものがあります。

それは人魚の夢だった
一度だけ泡になればすむこと
一度だけ夢を見た後に

「宵街歩行」銀色夏生

これを読んだときに、感情移入しやすいバカ女(私のことですが)は嗚咽しながら泣いたのはいうまでもありません(笑)

女の子はみんな、一度はこんな恋をしているのじゃないかな?
そんな自分と寄り添うようにこのお話を読んでしまうのと同時に
やはり、美しい。
ストーリーも描かれる情景も。
美しくて悲しい。
だからこそ、こんなにもひきつけられるのでしょう。

人魚姫の本は、絵本も含めてやはり何冊か持っています。
中でもデュラックの挿絵の人魚姫。
あまりにも美しくて、ため息をつきながら、ページの端っこをそっとつまんでめくります。

あ、そのブックカバーですが。
大阪の友人に誕生日プレゼントとして贈りました。
それを見た瞬間の彼女のコメント。
「切ないなあ~」
ああ、Fさん、あなたにこれを贈ってやっぱりよかったよ。

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コメント

どもども♪
チャルカの食べ物はおいしいですよね~☆
私も1度お茶をしたことがあるけど、あそこのコーヒーは今までで一番おいしかった!!
豆だけじゃなく入れる人や雰囲気も関係しているんじゃないかな?と勝手に思っています。
もいちど味わいたいもんですじゃ!

人魚姫、はかなく美しいですよね。
子供の頃、家にあった童話全集をよく読んでたんですが、話が悲しすぎて胸がギューってなるのが嫌で、「人魚姫」のお話だけは飛ばして読んでいました。
随分あの本を開いてないなぁ。
今回実家に帰った時、もう一度読んでみようと思います。

銀色夏生さんの「宵街歩行」。
ええ、ええ、今まさに読みながら泣きました(←おばか)
脳裏によみがえる風景。切なさもどかしさ。
女の子には1度はありますとも、そんな恋。
はぁ~切なくなっちゃいましたよぉう!
私の心を返してたも~!

いよいよ帰国日が迫ってますが、只今台風が接近中。
14日もろ台北直撃かも。
台北経由の飛行機なので欠航になるかもです。
あわわわわわ!無事帰還できますやら。

投稿: だんすぃーカナ | 2006年9月11日 (月) 09時35分

どもども、二度のご来店ありがとうございます…。
つか、大丈夫なん?
私とあなた、嵐を呼ぶ女その一その二(どっちが一かはおいときましょう)
台風は必至。つか、台風に乗ってこーーーーい!
メリー・ポピンズのように。

ほんと、気をつけて帰国してね。
楽しみに待ってます。

投稿: みち代 | 2006年9月11日 (月) 13時20分

デュラックの挿絵は眠り姫を持っております。
絶版で美術関係者にも人気が高くamazonでも定価以上が付いているのにブックオフで100円でゲットしました。
ブックオフってそういう価値のあるものが安く掘り出せるのが良いですよね。
古本屋としての雰囲気は皆無ですが・・・。
挿絵がかなり美しいので10月に持って帰ります。

太陽の塔内部を8月に見た人によると中は円谷プロしてるそうです。
なんか、見たことは無いけど分かる気がする!(笑)
個展が終わったら神戸大阪一人旅をしようと思うので行ってみようかしらん。

太陽の塔と言えばコトヤ。
この間の土曜日にケーブルTVを見たら店舗替えが一部あったそうなのでコトヤが無くなっていないか焦っております。
13日の骨董市の帰りに偵察して参ります。

投稿: いずジィ | 2006年9月11日 (月) 19時45分

そういえば!チャルカのカフェは明美さんと一度したことがあります。
私はイギリスの伝統的なサンド。
明美さんはカレーを食べました。
が!サンドのボリュームが少なくお昼ごはんのつもりで食べたのでお腹が足りるわけは無く。
明美さんのカレーはいい具合の量だったんですけどね・・・。
もっと具を挟んで持ってこーい!みたいな。
つか、わしに挟ませろみたいな。
え?量が少ないって言っている時点で乙女失格ですか?
年寄りはさっき食べたかどうか忘れてついつい食べ過ぎになりがちなんじゃよ。

投稿: いずジィ | 2006年9月11日 (月) 19時48分

いずジィさま。
二度のご来店ありがとうございます(笑)

そう、コトヤ。
あのすばらしき場所が存続していることを祈るばかりです。
古本、古着、私好みの小さくてへんてこな愛すべき者たち。
東京タワー、太陽の塔、昭和の良き時代を映した雑貨類。
全てがまさにワシにストライク!どぉぉぉん!!じゃよ。

ぜひとも調査をお願いします。

もうすぐ敬老の日。
正しきおじい道をまい進されんことを祈る日々じゃよ。
つか、敬老の日っていつ?
(はぅっ…ついにボケが…。)

投稿: みち代 | 2006年9月11日 (月) 23時38分

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