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2007年7月21日 (土)

雨の朝旅に出よう

070720_22580001 珍しく、セルフポートレート(笑)
ただし、新幹線車窓に映る本人画像。

大阪→神戸を旅してきました。
私にとってはすごく意味のある旅。
朝、会社に電話して休みを告げ、
時間も決めずに駅に行き
時間に見合った新幹線に乗る。

大阪で古本屋を巡り
個展のディスプレイに
使えそうな本を買う。
太陽から出ている
中原淳一の人形の本も買う。
これ、ずっと欲しかったので
であったときがお買い時。
チャルカであじがみを買う。糸も買う。
かわいく懐かしい筆記具を買う。
大阪は個展用のものを探しに。

いつも行く時計屋に行き、時計を修理に出す。
エスト内にある時計屋さん。
何人かの作家ものがおいてあります。
他には無い、個性的な時計ばかりです。
私はここの、ほとんどコレクター状態。
作家名は時計には表記されておらず、
けど、私のハートにぐっとくるのは、いつも同じ作家さん。
相思相愛なのでしょう。

神戸にはあえて普通列車。
ひと駅ひと駅停車しながら、神戸に向かいます。
ぽつぽつと、窓にあたりはじめた雨の粒。
やがて目的地に着く頃には本降りに。
野外のスライドショー。
室内に変更かと思ったら、野外で決行。

070720_18520001 開場を待つ間の
部屋からの風景。
ここは、古い建物を
アートスペースにしているところ。
ステキな空間です。
窓辺の椅子に座って
雨を眺めていると
わくわくしてきました。


今日は、私の大好きな写真家の
新しい作品の上映会。
一年半?ぶりの来日。
雨なのに外でやるの?
って聞いたら、それもおもしろいでしょ、って。
雨の音聞きながらゆっくり見てよ、と。
そう、こんなチャンスめったに無いって
私もすごく楽しい気持ちになっていたから、
その言葉聞いてますますわくわく。
070720_19230001
建物2階に、こんなふうにぽっかり空間ができていて
中庭になっている。
雨よけにテント、その下に椅子が並べてあって、
ワンドリンク制なので、
これまた珍しく白ワインを選ぶ。
なんかそんな気分だったから。
雨を見ながら
雨の音の中、ワインを飲みながら
ゆっくりと始まりを待つ。

少しずつ、気持ちが落ち着いてくる。

070720_19130001 この雨ざらしのスクリーンに
像が映し出されます。

テントから落ちてくる雨だれに
膝が濡れるのもまた楽し。
だんだんと激しくなる雨足
テントを打つ雨の音。
水の重みで弧を描くようにたわむスクリーン。
これがとても面白い効果をもたらすのです。
下の隅っこが闇に落ち込んで、
半円の中に像が映し出されると
それはまるで万華鏡をのぞいているようであったり
望遠鏡からの眺めのようであったり。
おそらく晴れた日では、こんなふにはうつらない。

彼の作品はいつも
私を優しい雨のように包んでくれます。
かさかさしていた気持ちも
荒野のようだった心も
優しい雨が降り注ぎ、息を吹き返す。

「写したことも、写せなかったことも、
僕にとっては同じくらい大切なこと」

まだ、温かいものがここにあった。
その温かさに触れたとき、心が泣いた。

今日が雨で良かった。
風に揺れるスクリーン
雨に光るスクリーン
そこにあるもの、消えていくもの
触れられるもの、届かないもの。

今回のテーマの一つに「人魚姫」がありました。
まだ、このブログを始めたばかりの頃
「人魚姫」のこと、ここに綴りましたが
その頃偶然にも、彼も人魚姫を旅していたようで、
このテーマは私にとっては
まさに泣き所。

想いが遂げられなかったとしてもでも、
人魚姫は幸せだった。

彼は新しい冒険に出るそうです。
私は少し、軽やかに歩けるようになりました。

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