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2009年9月22日 (火)

針と糸さえあれば何でもできる

序章、とか付いちゃってますが(昨日のタイトル)
そんな大層なものじゃ全然無く、
取りあえず、中断させるため。

しっぽちゃんは、
私がお風呂から出ると、布団に入って寝る。
という流れをインプットしているらしく
パソの前に座っていると
いつまでもなごなご鳴きます。

それまでは一匹で寝てたんだから
寝てりゃいいじゃん、と思いますが
そうは行かないようで、
ちゃんと布団に入るまで、鳴いています。

時に、寝たふりをやってみますが
それはバレバレなようで、
「こいつまだ、寝ないな」ってな感じで
なごなご鳴きながら、うろうろします。

全くよーーっ。


お昼、ラザニアを作ろうと思ったが090922_12320002_2
近所のスーパーには
ラザニアは売っていない。
仕方ないのでペンネで。
そしてやっぱりバジルが無いので
青じそ。


全くよーーーっ。


***


さて、かなり引っ張ってます
庭園美術館の話。
さっくっと行きます。

「Stitch by Stitch ~針と糸で描くわたし」

針と糸さえあれば何でもできる
つか、やれよ私。

そう思った展覧会でした。

8組、9人の作家。
性別も生活環境も全く別々の9人。

自由奔放に針と糸を動かす。
それは、
生きている証
一針一針が、その人の生きている時間。
目に見えない時間が、
針と糸を使って目に見えるものとなる。

けど目に見えるそれらからは
時間という言葉を多い尽くすように
「わたし」が存在する。

手法はそれぞれだ。
刺繍、だけではない。
そして刺繍といっても、
「ほんわか、きれいで、温かい、手作り」
そんなキーワードは微塵も無い。

生々しい「生」がある。
痛いほどの情がある。
夕鶴でつうが自らの羽を抜きながら機を織る、
そんな身を削りながらの感がある。

死の匂いがあり
闇の饐えた匂いがする。

だからこそ、
意表をつく美しさがある。
すざまじき美しさ。

針と糸。
手芸は「作家さん」の域を出ず
芸術の域に達するのはどーだろな、って。
難しいだろうねって、思っていた。

ほんわか、きれいで、やさしく、温かいもの。
それは日常に寄り添い
日々の生活の中になじみ、ともに積み重ねる。
それはとても素敵なこと。
手芸にしかできないこと。

反対に、
生きること死ぬことそして性。
それらが強く、また、微量に映し出される作品。
あるときそれは芸術作品になるんだなー。

でも、難しいことじゃなく
自由であれば、縛られなければ
型にはまることなく、
「わたし」を針と糸に映していけば、
そこに到達できるんだなー。


ここまでできるんだと、
針と糸の可能性はそれを持つ人によって
ここまで広がるんだと
心震え、嫉妬すら覚えました。


手芸がダメで芸術が良い、
って言ってるのではありません。

手芸も、工業製品も
多くのすばらしいものをこの目で見てきました。
一方で、「はっ?」って思うような
どーでもいい「げいじゅつさくひん」も
同じくこの目で見てきました。
(あ、私の好き嫌いです、あくまでも)

この展覧会で感じたのは
その表現方法の奔放さ、気軽さ。
それに心動かされました。

で、
つか、私もやれよ、って話です・笑。


庭園美術館は
建物内部も見所が一杯。
油断してたら見落としてしまう、
柱の細かい部分だのシャンデリアの細部だの。
この中での展示だったから
余計に良かったのかもしれません。

東京に行く機会があったら
渋谷よりも六本木よりも青山よりも
ここ、オススメです。


「Stitch by Stitch」は27日までですが
次の展覧会も素敵です。

「パリに咲いた古伊万里の華展」
10月はこれに行こうと思います。























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コメント

とても、素晴らしいものを
ご覧になられて、
一体エムヲさんは、何処へいかれる
のでしょう?

お願いだから 置いてけぼりに
しないで下さいましね。

私は あまり難しいことは考えないで
思いつくまま、あれこれ
想像しながら、作っているだけなので
やはり、 そういった素晴らしいものを
目にする必要が、あるかも知れません。
影響される事を、しばらく目にしてませんから

もうここで、止まってしまっています。
駄目ねぇ、、、。

話しは変わりますが
昨日のミートソースが、とても美味しそうだったので
今日は、ミートソースパスタを日替わりに
付け加えました。

明日も、お休みですよね。

投稿: 中原のばら | 2009年9月22日 (火) 20時38分

のばら様、こんばんは。

さらっと感想を書こうと思いながら
熱く語ってますねぇ・・・。

手仕事に対する熱い思いが
溢れでてますねえ・笑

**

私は、どうしてもあれこれ考えて考えて、
結局、出来上がったものが
小さくまとまってしまう傾向にあるので
だから展覧会を観て
「自由で良いんだ。思うままで」
と、素直に思いました。


あれこれ言葉を並べて理屈っぽく
多くを語っていますが
一番感じたのはそこです。

ああ、ほんと、
どうも理屈っぽくていけませんね。

美しいものを多く見ることは
とても刺激になります。
脳にも心にも
色んな気持ち、色んな情景を描く
刺激を与えてくれるので
心豊かになります。


いやもっと単純に、
美しいものは大好き。
だからいっぱい見たい。
それにつきます。

のばら様、
結局のところ、
ワタクシはいたって単純な細胞の持ち主でございました。

***

お仲間さんたち(のばら様のお嬢様も含め)の
手から生み出されるものは
どれも本当に素敵で
そのどれもに「わたし」が描き出されていて
私はいつも憧憬のまなざしです。

のびやかに、大胆に
なおかつ繊細に。
そんな手仕事の数々。

私らしさってなんだろ?
ぐずぐず考えて迷子になってた矢先
この展覧会は、
閉ざしていた扉が
開けていくきっかけになったかも、です。

投稿: みち代 | 2009年9月23日 (水) 00時26分

はなちゃん(犬)を見るたびに、
分っていながらもドキリとする
適応力の無いわし。

さて、なんて羨ましい展覧会へ行かれているのでしょう!
広島には巡回しないのかしら?
せんだろうなぁ。
ていうか、なぜ、福山美術館にチラシがあったのか?

福山美術館も意外と気になる展覧会をちらほらしますよね。

清川あさみさん。
うーん、Zipperの読者モデルの頃から知っている
年寄りからすると、やっぱり、あさみちゃんがしっくりきますなぁ。
でも、もう、本当にりっぱなアーティストになりましたね。
やっぱり、清川あさみさんですね。

彼女の作品。
実物を見たらすごい圧倒されそう。
そして、いずさんの作品のなんとも思想の幅の狭さよ・・・。
精進致します。

投稿: いずさん | 2009年9月23日 (水) 01時20分

いずさん、生存確認。


巡回はしないと思います。
庭園美術館のために作られた作品もあるので
他の場所だと、違った展覧会になると思われます。

それぞれの作品は、その違った形で
どこかで目にする機会があるかも。


美術館はどこも、
全国の美術館で開催中の
展覧会や企画展のポスターを
沢山張ってあるコーナーがあります。
それとやっぱり、全国の美術館のチラシも置いてあるので
要チェケラッ☆でございます。

チラシは、美しいデザインのものが多いので
ワシなんぞは、チラシコーナーに長居することしばしば。

要要チェケラッ☆☆

投稿: みち代 | 2009年9月23日 (水) 14時17分

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